ツボを刺激し身体のバランスを整える治療法ですので、副作用は殆んどありません。子どもから御高齢の方まで、安心して治療を受けていただけます。
治療に用いる鍼は、通常0.12mm~0.18mm程度の細さ(平成24年現在、最細の注射針は0.20mmです)で、裁縫や注射の針とは異なり痛みをできるだけおこさないような形状になっています。
また、大半の鍼灸院が消毒滅菌されていて一回ごとに廃棄されるディスポーザブル鍼を使用しています。
鍼灸治療は身体の免疫力や自然治癒力を高めていく治療法ですので、副作用がなく投薬による治療ができない妊娠中の女性にも適しています。鍼灸によって”つわり”が緩和されたり、流産癖のある人が無事に出産したり、また、逆子が治ったという例もあります。ただし、妊娠していることは治療を受ける前に必ず申告してください。
疾病によっては、投薬と鍼灸との併用によってより高い効果を望める場合もあり、欧米ではそれが標準的な考え方になりつつあります。日本でも積極的に併用治療を推奨している医師も多数いますので相談してみてください。
ストレスから来るさまざまな症状の改善に、鍼灸は大変有効であるといわれています。また、更年期障害に伴う自律神経失調症や不定愁訴(めまいや動悸、肩こり、腰痛など)を治める手段として、鍼灸はもっとも適している治療法の一つです。うつ病に関しては、心療内科などの西洋医学との併用治療がより有効とされます。
痩せるツボとして一般的によく知られているのは耳です。鍼による通電や、皮内鍼という鍼による刺激を耳の胃点、肺点に加えると食欲を抑制して体重減少や代謝異常を改善させる可能性が推測された、という報告などもあります。
しかし、ダイエットを成功させる上で一番大切なことは、正しい生活習慣を継続することで、鍼によるツボへの刺激は、そのきっかけと考えましょう。